episodo13.わたしは森さん
K野くんと、わたしには共通点がある。「自分のことしか考えない。」
K野くんとのことがあってから、わたしはK口くんと別れることになった。
K口くんは何も言わなかった。別れなければならない理由も聞かなかった。
なにひとつ責めなかった。
鎌倉で買ってもらった指輪を返したときでさえ、黙ったまま、指輪をわたしの手に握らせた。
ああああああああああああああああ
時間を戻せるなら、この時間まで戻したい。
どっちが真に”男”らしい男なのか、今ならわかる。
随分あとになって、後輩から「K口さんは○○さんのことをずっと忘れられなくて苦しんでたそうですよ。」と聞いたときには、自分のバカさ加減を思い知った。
カテゴリ名 A story of my lifeが単なるバカ女の男遍歴記みたいになってますね、、。(>_<)
タイトルの「わたしは森さん」の意味ですが、これも同級生か下級生がつけたあだ名です。
わたしは誰かを好きになると好きだと公言してはばからないヤツで、しかもその好きな相手は一人じゃないという。
あの頃は同級のK藤くんと、K野くんと、そして「昔の王子様」が好き~~って友人や後輩に話しては、幸せな気分に浸っていた。
男が他の女性と浮気すると「男の甲斐性」とか言われて持ち上げられるのに、女が浮気するとひどい言われようなのはなんで?エカテリーナ二世はおばあちゃんになるまで、お気に入りの美男子をそばにはべらせてるじゃん、、。
・・話が逸れちゃった。あだ名の意味はわかり易いです。
「木(気)が多い」 木(気)が多いから、森さん、てこと。
言うほうは幸せ気分に浸っていればいいが、言われたほうにすれば、ただの軽口扱いされて信じてもらえない。
昔の王子様なんか、そうだったもんなあ、
もっとも、昔の王子様は恋人というよりは頼りになるイケメンの兄貴、的存在だった。
なにせ、西條秀樹と野口五郎を足して2で割った感じなんだからね。
ファンが多かったよね、、みんな
All the girls dreamed that they'd be your partner♪ (カーリー・サイモンの歌 You're so vainのフレーズ)
王子様と踊る、フォークダンスの相手になりたがった。
王子様のいいとこは顔だけじゃなく、性格もおおらかで、なにより友人を男だから女だからと差別しなかった。
世の中の男全部が王子様の心を持っていたなら、わたしが苦しむこともなかったろうに。
- 関連記事
-
Comment
Comment_form